
タキシードとは?東京南青山のタキシード専門店がわかりやすく解説
タキシードとは
タキシードとは、主に夜の宴席で着る男性用の礼装で、英語圏では「ブラックタイ」というドレスコードを示す服装です。黒またはミッドナイトブルーのジャケットに、白いドレスシャツ、黒い蝶ネクタイ、黒いパンツと靴を合わせるのが伝統的な基本形です。
大きな特徴は、ジャケットのえりに拝絹と呼ばれるシルク系の光沢素材を使うことです。パンツの脇にも同様の素材で側章という飾り線を入れます。照明を受けるとえりと側章が控えめに輝くため、ビジネススーツよりも晴れの場にふさわしい表情になります。
本来は夕方以降の準礼装ですが、日本のウェディングでは日中の挙式でも新郎衣装として広く選ばれています。招待状に「ブラックタイ」と指定されたパーティーでは伝統的な装いを優先し、結婚式では会場や新婦の衣装との調和まで含めて選ぶ、と考えると分かりやすいでしょう。
タキシードの語源と歴史

現在のタキシードの原型は、 1865年に英国皇太子だった後のエドワード 7世が、非公式な夕食会で着る短い上着を仕立屋ヘンリー・プールに注文したことにさかのぼります。当時の正式な夜会服は、後ろのすそが長い燕尾服でした。そのすそを短くすることで、礼節を保ちながら、比較的くつろいで着られるディナージャケットが生まれました。
英国では現在も、この上着を「ディナージャケット」、上下をそろえた服装を「ディナースーツ」と呼ぶのが一般的です。
一方、「タキシード」は、元々は、先住民族レナペの言葉で「曲がった川」という意味でした。米国ニューヨーク州に造られた富裕層向けの別荘地の地名が「タキシード・パーク」で、ここの男性たちが舞踏会で英国風の短い夜会用上着を着ていたことから、この服装も「タキシード」と呼ばれるようになりました。
その後、黒い蝶ネクタイを合わせる「ブラックタイ」の装いが定着し、結婚式や晩餐会などで着用する男性の準礼装として広く普及しました。
タキシードと他のフォーマルウェアとの違い
男性のフォーマルウェアは、着る時間帯、催しの格式、本人の立場によって使い分けます。ここでは混同しやすいスーツ、燕尾服、モーニングとの違いを、見た目と着用場面の両方から整理します。
タキシードとスーツの違い
タキシードとスーツの大きな違いは、着る場面とデザインです。一般的なスーツは、仕事や会食、結婚式など幅広い場面で着られます。一方、タキシードは、結婚式や晩餐会、式典など、特に改まった場で着る礼装です。
タキシードとスーツの違いを見分けやすいのは、ジャケットのえり部分です。タキシードでは、先端が上向きにとがったえり「ピークドラペル」や、丸みのある一枚続きのえり「ショールカラー」がよく使われます。えりの表面にはサテンなどの光沢のある生地を重ねます。
さらに、タキシードの場合、パンツの両脇の縫い目に沿って、光沢のある細いラインが入ります。すそは折り返さない形が基本です。
このように、タキシードには礼装ならではの決まった意匠があります。そのため、黒いスーツに蝶ネクタイを合わせただけでは、タキシードと同じ装いにはなりません。
タキシードと燕尾服の違い
燕尾服は夜の正礼装、タキシードはその次に位置する夜の準礼装という違いがあります。招待状に「ホワイトタイ」とあれば燕尾服、「ブラックタイ」とあればタキシードを着用するのが国際的な目安です。
燕尾服の上着は前丈が腰付近まで短く、後ろにツバメの尾のような長いすそがあります。白いベストと白い蝶ネクタイを合わせ、ジャケットの前ボタンは留めません。一方、タキシードは通常のジャケットに近い丈で、黒い蝶ネクタイを合わせます。
現代では燕尾服が必要な催しは、国家的な晩餐会や格式の高い舞踏会などに限られます。
タキシードとモーニングの違い
モーニングは昼の正礼装であり、夜を基本とするタキシードとは時間帯と役割が異なります。モーニングコートは前すそから後ろすそへ流れるように長くなった黒い上着に、ベストと縞のコールパンツを合わせる装いです。
日本の結婚式では、新郎新婦の父親がモーニングを着る姿がよく見られます。一方、新郎は日中の式でもタキシードを選ぶことが一般的です。
したがって、昼だから必ずモーニング、夜だから必ずタキシードと機械的に決める必要はありません。新郎、父親、主賓、一般参列者のどの立場なのかを確認し、式場の格式や主催者の案内に合わせることが大切です。
タキシードを美しく着こなすには

タキシードを美しく見せるには、身体へのフィットだけでなく、会場、新婦の衣装、写真に写ったときのバランスまで考える必要があります。次の 3点を順番に確認すると、単体で格好いいだけではない、式全体に調和した一着を選べます。
フィット感だけでなくシルエットも意識する
重要なのは、窮屈さがないことだけでなく、正面と横、後ろ姿まで輪郭が整って見えることです。肩先が身体の肩と合い、えりが首から浮かず、ボタンを留めたときに胸や腹部へ大きなしわが出ない状態を目安にします。袖口から白いシャツが少し見えると、黒や濃紺のジャケットに清潔な境界線ができます。
細身であれば必ず美しく見えるわけではありません。胸板が厚い方が細すぎるジャケットを着るとえりが開き、座ったときに苦しくなります。反対に、ゆとりが大きすぎると肩が落ち、写真で上半身が四角く見えます。
パンツは腰位置とすそ丈が印象を左右します。
会場や新婦の衣装とマッチするものを選ぶ
タキシードは、会場の雰囲気と新婦の衣装に合わせて選ぶと、二人が並んだときの完成度が上がります。格式あるホテルや大聖堂では、ブラックや深いネイビー、光沢を抑えたウール生地など、輪郭が明確なクラシカルな装いが空間になじみます。
自然光の入るレストランやガーデンでは、ブルー、ライトグレー、ベージュなども選択肢です。
新婦がボリュームのある正統派ドレスなら、幅のあるピークドラペルやベストを合わせると釣り合います。軽やかなスレンダーラインのドレスなら、細めのショールカラーやすっきりした二点スタイルも好相性です。
写真映えまで計算する
タキシードの写真映えを左右するのは、色の明暗差、えりの幅、立ち姿の 3点です。黒や濃紺は輪郭を引き締めますが、暗い会場では細部が沈むことがあります。光沢のあるラペルや白いシャツ、ポケットチーフを入れると、顔まわりに明るい線ができ、写真でも礼装らしさが伝わります。
正面写真では、えりが細すぎると胸元が頼りなく見え、広すぎると上半身が大きく見えます。体格と顔の大きさに合う幅を試着写真で比べてください。
当日は背筋を伸ばし、肩の力を抜き、ジャケットの前を整えてから撮影に入ります。
タキシードの種類
タキシードは、伝統的なデザインを軸にしながら、色、生地、えり、シルエットによって印象を変えられます。ここでは 3つに分けて紹介します。
クラシカルタキシード

クラシカルタキシードは、ブラックやミッドナイトブルーを中心に、礼装の基本を端正に表したタイプです。えりは、先端が上向きに尖ったピークドラペル、または丸みのある一枚えりのショールカラーが代表的です。拝絹には黒いサテンやグログランを使い、白シャツと黒い蝶ネクタイで明快なコントラストを作ります。
重厚なホテルウェディング、教会式、格式を重んじる披露宴に向いています。ピークドラペルは肩から胸へ斜めの線が伸び、堂々とした印象です。ショールカラーは曲線が顔まわりを包むため、柔らかさと夜会服らしい優雅さが出ます。
モダンタキシード

モダンタキシードは、伝統的な形を保ちながら、色やシルエットを軽やかに調整したタイプです。ネイビー、ブルー、グレー、ホワイトなどを使い、細身のジャケットや同色のラペルで、スーツに近い親しみやすさを持たせます。
たとえば濃いネイビーに黒いラペルを合わせると、フォーマル感を残しながらブラックより華やかに見えます。ライトグレーやブルーは自然光との相性がよく、ガーデンウェディングやレストランウェディングに適しています。
モダンな一着ほど、小物の色数を増やしすぎないことが重要です。
デザインタキシード

デザインタキシードは、色柄や素材そのものを見せ、装いに強い個性を加えるタイプです。ボルドーや深いグリーンなどのカラー生地、西陣織、立体的な織り柄のジャガード、光の角度で表情が変わるベロアなどが使われます。
照明のあるパーティー、成人式、披露宴のお色直しでは、質感や色が写真にも残りやすく、最初のタキシードとの差を明確にできます。たとえば深緑のベロアジャケットに黒いパンツを合わせれば、全身を色で埋めずに華やかさを出せます。
柄や光沢が強い場合は、シャツ、パンツ、靴をシンプルにします。
タキシードの選び方
タキシードは、好みの色から探す前に、着用場面、会場、新婦の衣装、自分の体型の順で条件を整理すると選びやすくなります。まず招待状や式場の案内でドレスコードを確認し、伝統的なブラックタイが必要なのか、ウェディング衣装として自由度があるのかを分けましょう。
次に、挙式、披露宴、お色直しのどこで着るかを決めます。一着で通すなら、黒や濃紺の汎用性が高く、ベストや蝶ネクタイの変更で印象を変えられます。お色直し専用なら、ボルドー、グリーン、白、織り柄など、最初の衣装と差が出るデザインを選べます。
試着時は、肩、首まわり、袖丈、ウエスト、パンツ丈を確認し、正面だけで決めないでください。
写真で見る著名人のタキシード
実際にタキシードはどのように着られているのでしょう。著名人のタキシード姿を写真でご紹介します。

YouTuber ヒカルさん

俳優 西村まさ彦さん(写真右)

アナウンサー 司会者 羽鳥 慎一さん

歌舞伎役者・俳優 中村橋之助さん

俳優・塩谷瞬さん(写真左)

編集者 箕輪厚介さん

お笑いタレント ケンドーコバヤシさん

タレント・南原清隆さん

歌手・俳優 今井翼さん

俳優 武田真治さん
詳しくはこちら >
タキシードのオーダーとレンタルは東京南青山・名古屋のロッソネロへ
タキシード選びで迷ったときは、東京・南青山と名古屋に店舗を構えるタキシード専門店ロッソネロにお越しください。
ロッソネロのタキシードは、ファッション誌「 VOGUE(ヴォーグ )」に掲載される最先端のデザインで、年間 100人以上の著名人に着用いただいています。
レンタルとオーダーのどちらが合うか決まっていない場合も、ご状況をお聞きしてご提案させていただきますので、下記からお気軽にご連絡ください。






